翔くんと本の話で盛り上がっていると。
「ちょーと、美沙ちゃん。俺らの事、忘れてない?」
ふわりと香る彼の香りは少しお気に入りだ。
「あ、うん。ごめん忘れてた」
香りで気が付いたよ。
「言い訳くらいしょっか。ね?志貴」
「……そうだな」
「先輩、はるるんに甘いですよ。ボーイズラブ一直線ですよ」
「…………きしょ」
「やめてよー美沙ちゃん。俺は美沙ちゃんに一直線だから」
「きしょ」
「わっ、ひど!はるるん、泣けちゃう」
顔を手で覆って泣き出す始末。
うん。正直言って、めんどくさい。
「先輩、はるるんはここに放置しましょう」
「そうだな」
「わ、あり得ない。志貴、裏切るとかあり得ない」
はるるんは、キッと志貴先輩を睨む。
その目が少し涙ぐんでいるのは気のせいなのか気のせいじゃないのか。
「あはは、美沙ちゃん達、仲良しなんだね」
「翔くん。仲良しなのは、先輩とはるるんであってね?この二人はずっと一緒にいて、もう一心同体なの!もう心も体も繋がってるの!…いたっ」
「誤解を生むようなことを言うな」
何が誤解だというのだ。
「原稿用紙3枚以内で作文をお願いします」
「死ね」
はい、来ましたー。ツンです。ツンツンツンです。

