シリアス空気は丸潰れ。
飴色の瞳は俺らを睨むことなく、彼女に甘い視線を向ける。
「ほんとに?ほんとのほんと?」
「ホントだ。こたつの上でミカンを食べても怒らない」
「本当に?命かけれる?」
「俺が嘘つくと思うか」
「1回だけって言ったのに、フルコンボが出来ないからって24回したじゃん。何時まで付き合わされたと思ってんの」
「………アレはアレだ。気の迷い」
「意味不明だし」
「今日、洋食でいい。和食は明日にする」
「ほんとのほんと?」
「あぁ」
橋本優季が強く頷くと、彼女は花を咲かしたように笑った。
「橋本優季隊員!今からスーパーに突撃するぞ!我が前に敵はなし!」
「へーへー」
急に元気を取り戻した彼女は、太陽の方向に指をさす。
「へーへーでない!はいっ美沙様と言いなさ、…いでっ」
「調子乗んな」
「ほんと、ごめんなさいでした」
アッサリ謝った彼女を見る限り、橋本優季を怒らしたら、大変な事態になる予感。
でこぴんが意外と痛かったのか、彼女はそこを擦るのを止めない。
そんな彼女を愛しそうに飴色の瞳に熱を持たせる彼は、好きという感情が溢れている。
「大丈夫か?」
橋本優季は、オデコに手を置くアイツの手の上に、手のひらを重ねた。

