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「んー、…」


眩しい光に起こされて、重い瞼を開いた。


目の前には、ふさふさとした茶色の髪。


「…………何してんの優季」


体を動かしてみるが、反応なし。


爆睡してやがる。


あたしの胸に顔をうずくめて、両腕をあたしの背中に回している。


「ねぇ、優季ってばー」


「……るさい」


うるさいじゃないし!!


「今、もう6時30分だよ。起きなきゃダメでしょ」


「……あと、ちょっと」


そう言って、彼は深く顔をうずくめた。


か、可愛い……っ。


何この子!むっちゃ可愛い!


ぎゅーってしたい!


いや、ぎゅーってされてるけど!したいの!!


されてるし、いいよね?


優季だしいいよね?














「美沙!?何しやがるんだよッ!離れろ変態かっ」