「カナちゃんのせいだからね!」
どう落とし前つけてくれんじゃコノヤロー。
「カナちゃん………?」
げっ……。
「いやっ、そのね‼?確かにそう呼んだりしてたりするけど!」
「冷たいな倉條。一緒に同じベットに入った仲じゃないか」
「そんなやらしく言わないでよ!だから、変態なの!嫌いなの!」
「嫌い、か。傷つくなぁチェリーちゃん」
「チェリーちゃんって呼ばないでよ!ホント!」
あの体育祭のときのこと、思い出すからやめて!切実に!
「…と、まぁ槻倉。コイツ、結構癖強いから、頑張れよ」
「……………頑張るもねぇ」
「へー。セイシュンって感じだな」
センセは意味深げに笑って、目を細める。
「…意味わかんないし。ね?志貴先輩。こんなサイテー教師はほって、一緒にもぐらたたきを探しましょー」
「…そうだな」
「あっそ。まぁ、俺は駐車場整備がいかなきゃいけないしな」
さっさと行けよ。
サボるなよ。
「じゃーね、センセ」
「おう。また保健室に来いよ倉條。槻倉も、頑張れよ」
行くわけないっての、ポツリ呟いた一人言はセンセには、聞こえたようで。
釣れねぇな、と喉で笑う。
その動作に、少し大人の余裕というものが除き見れて、嫉妬して視線を外した。
「志貴先輩、行きましょう」
「あぁ」
後ろにいる彼を見向きもせずに、あたしたちは一年校舎へと足を運んだのだった。
文化祭終了、一時間弱前。
駐車場整備係りに当たっているのにサボっている男は、
あんなので、大丈夫かよ。
と、彼女らの姿に心配色のため息を吐いた。

