「ずはり!!」
すばり?
「あなたたちの相性は10%ですッ!!」
ガーン。
「……………」
「………よっしゃ」
その掛け声、傷つきます。
「占い師サン!なんで‼?あたしたち、こんなに愛し合っているんですよ‼?」
「愛し合ってねぇよ」
「はい、その通りです。あなた方の関係は片方が片方に片想いしているという関係です。一方はまったく違う方を想ってますね」
ザッパリ、告げる占い師サン。
毒舌すぎます占い師サン。
美沙ちゃんハート、ズタボロです。
「………占い師サン、100%になる方法は?」
「ないですね」
キラキラ笑顔で即答ありがとう。
「志貴先輩、ここはヤブ医者ならぬヤブ占い師の館です。さっさと退散しましょう」
「お前の方が失礼だろ」
「だってだって!!!」
むり、って言ったんだよこの人!
あたしの愛は無理って言ったんだよこの人!
「許すまじ!」
「許してやれよ」
「志貴先輩はなんでそっちの味方なんでふか!一緒に今から愛を語り合いましょう!」
「一人でやっとけ」
そんなやり取りをしていると、くすりと笑いだした占い師サン。
彼女は何かにツボったのか少し目に涙を浮かべている。
「ごめんなさいね。けど、こんなに仲がいいのに、なんで相性が低いんだろうな、って思って」
なら、嘘でもいいから100%って言って。
「…私ね、結構占い当たるの。けど、見た感じ相性は100%だよ」
「ですって先輩!結婚します?」
「ふざけんな」
「え、それ心外ですね」
「…チッ。行くぞ」
席を立つ彼。
この自由人めが。
なんて思いつつも、あたしも立ち上がる。
「ありがとうございました」
「いえ。またのお越しをお待ちしております」
科学室を出ると、少し久しぶりの太陽の光。
眩しくて、スッと目を細める。
志貴先輩はもう数十メートル先に歩いてて。
完璧、あたしを措いていくつもりだ。
「ちょっ、志貴先輩待ってよーー!!そこの黒い服を着たイケメンのお兄さーん!!!
………って、志貴先輩振り向いたッ!!実は自分のことイケメンって思ってたんですね!
………わぁああ!ごめんなさいって!待ってください!!」
もう志貴先輩、追い付いたらタックルの刑だわ!
別にね、ボディータッチを狙ってる訳じゃなくてね‼?
どさくさ紛れて、抱きつこうなんて思ってないんだからね。…………多分。

