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「おお!」
「んんん!?どうですか、占い師サン!」
「………………」
占い師の館にて、まず手相を見てもらっております倉條です。
「あなた!」
ビシッと指を指され、背筋をピシッと伸ばした。
「すべて、自分の思い通りにいっているようだけど、最後どんでん返しに合うわ。念密に綿密に、計画を進めるといいわ」
「はい!占い師のオネエサン!」
「………るせぇ」
「志貴先輩も、占ってもらったら?」
「…………いい」
「いやいや、いいとかじゃなくて。……………はい。占い師サン、この人を占ってください」
無理矢理、志貴先輩の手を占い師の人に差し出して、占ってもらう。
どうでもよさげな志貴先輩は、どこかをぼおっと見ていた。
暗めな室内。
理科棟の科学室を使っているせいか、少し薬品特有の匂いがする。
暗い明かりに、きらりと眩(まばゆ)く光るのは桜のピアス。
ドラキュラなのに、桜のピアス。
「優しすぎるのは、あなたの長所であり短所。手放したら、もう手には入らない。欲しいものと欲しくないものは区別するといいわよ」
「………………」
「……ほら、志貴先輩。ありがとう、は?」
「……るせぇ」
「もう志貴先輩ったら、反抗期。ママは悲しいわ」
「んなのが母親だったら、家でしてる」
「そんなのお母さんは許しませんよ!…占い師サン!あたしと志貴先輩の相性はどうですか!?」
「はい、相性ですね」
彼女は近くにある水晶玉に手をかざす。
これが、本当にいる動作なのかは謎。
これは、占いでのつっこんだらいけないワードナンバーワン事項である。
「おお!おお!見えました!見えました!」
このオーバーリアクションは、占いでのつっこんだらいけない事項ワーストツゥーである。

