****
「案外、あっさりだったね迷路」
「いや、それは美沙ちゃんが賢すぎるからであってね‼?」
アリスの巨大迷路は、クイズの迷宮だった。
入り口で言われたクイズを、迷路の中にあるヒントをもとにして、答えるというもの。
クイズはなかなか難しかった。
迷路も制限時間15分っていうのもあって、結構急いでゴールを目指した。
「もうちょっと、スリルが欲しいよね」
「クイズの迷路にどんなの求めてんの」
はるるんにアッサリ返され、あたしはぷいっとほっぽを向いた。
「………そういえば、あと何分で交代なの?」
アリスの巨大迷路は結構繁盛してたし、クリアにもまぁまぁ時間がかかったし、残り時間はもう少ない。
「あと、…20分くらい。お化け屋敷に行くまでの時間もいるから、15分くらいってとこかなー」
「そっかー、…………」
じゃあ、並ばないですむような出し物じゃないと無理だよね。
「あ、そうだ。はるるん、写真、見に行こ?」
「写真?」
「知ってた‼?なんとなんと池山真奈美先輩は写真部だったという事実!!!」
あのお色気先輩は、なんと写真部。
意外すぎるチョイスである。
「あー、そーなのねー」
苦虫を噛んだような顔になる彼。
はるるんにとってマナミ先輩は、双葉ちゃんのことを嗅ぎ付けてきた厄介な人。
はるるんはマナミ先輩がきっと苦手。
「マナミ先輩が、絶対そこにいるわけでもないんだし?行こ?」
「はいはい」
「話がわかるねオニイサン!よっ!さすが色男!」
「それは、当たり前ー」
「………………」
おだてたあたしが間違いだったよ。
ブスッと顔を膨らますあたし。
楽しかったから、気づかなかった。
はるるんが悲しそうに笑って、あたしを見ていたことなんて。

