****
「志貴先輩は‼?志貴先輩は‼?志貴先輩はどこ‼?志貴先輩!志貴せんぱーーーーい!!」
叫んだ途端、周りの視線が自分に集まった気がして、少したじろく。
「美沙ちゃん、静かにしよーねー」
かっこいい狼をモチーフにしてある衣装を着たはるるんは、軽くあたしの頭を叩いた。
ムカつくけど、事実。
とても、似合っている。
「美沙ちゃん、よく聞いてね」
「うん」
「俺と志貴は午後が仕事なの。俺らも午前にしたかったんだけど、出来なかったんだよね。ごめん」
ふりふり、首を横に振った。
「美沙ちゃんって、俺ら以外回る人いないじゃん?だからさ、午後はどっちかは休憩になるようにシフトを入れたの」
友達はいっぱい居ますけど‼?
喧嘩売ってんの‼?
「んで、そのシフトは。午後の前半は俺が休憩で。午後の後半は志貴が休憩。オーケー?」
「うんっ!楽しみは後に取っておく主義ね!」
「うん。少しずれてるかな?」
「気にするでないぞ!そうと決まれば、時間が惜しいよはるるん!いざ!文化祭へレッツゴー!」
「ここ、思いっきり文化祭開場なんだけどー」
そんな彼のツッコミは、無視をして。
文化祭、午後の部。またの名をマイフリータイムのスタートです。
はるるんは、午前は制服だったが、狼衣装に変身。
あたしは、午前と変わらずメイド服。
手には、『コスプレ喫茶』とかかれている宣伝看板。
少し邪魔な気がするけど、クラスのためである。

