シークレットガール!【完】




「せーんぱい」


「……何」


睨まないでよ。


美沙ちゃん傷ついちゃうわー。


「のんびり行きましょーよ。腹の探り合い……てゆーか、はるるんが一方的に探ってるだけだろうけど。まぁ腹探っても楽しくないじゃん」


そもそも、あたしの腹を探っても無駄だ。


あたしの素性を中学の人に聞こうと思っても、あたしの中学の時の同級生を探す方が難しいだろう。


まだ飲んでいないカフェオレを一口。


苦いような甘いような。


そんな味が口に広がる。


「はるるんはあたしが志貴先輩を傷つけると思っているんでしょ?」


「もちろん」


なんてストレートな。


少しあたしの心が傷付くじゃないか。


「あたしは志貴先輩を傷付けることはしない。なんたって志貴先輩が好きだしね」


それに、志貴先輩を傷付けたら、さくらさんは悲しむしね。


ぱくり。


最後の一口を口に運び、カフェオレを一気に飲み干した。


「ご馳走さま」


隣に置いたスクールバックを肩に掛け、席を立つ。