「槻倉先輩、おはようございます。橋本優季です」
なんとなく自己紹介。
「あぁ。俺は槻倉志貴だ」
まさかの自己紹介返し。
「…つーか、なんでお前、コイツの部屋にいんだよ」
彼は寝ている美沙を顎で指す。
「…コイツの家庭事情知っているでしょう?美沙は一人だと色々だだくさしますからね。その監視役でしょうか」
にっこり、彼に笑みを向けた。
「お前、アイツの前と俺の前と態度がちげぇ」
…………。
「まぁ、そんなことは気にせずにしてください。それより、良かったら、ご飯を食べてってください。もちろん、朝霧先輩もよかったら」
「…そこまで迷惑はかけない。すぐ、晴を起こして帰る」
「それじゃあ、美沙が悲しむ。それに、朝霧先輩は結構寝ているし、起こすのは少し可哀想じゃないですか?」
彼は美沙のとなりに寝る朝霧先輩を見て、少しため息をついた。
「じゃあ、そうさせてもらう」
「ありがとうございます。俺が料理はするので、自由にしててください」
美沙のことだから、見られたくないものはちゃんと閉まって鍵でもかけているだろう。
エプロンをつけ、…るのは、面倒だから、そのままキッチンに入った。
冷蔵庫を見ると、朝より少し食料が足されていた。
「………スバッニッシュオムレツにするか」
メニューを決めた俺は、作業に取りかかったのだ。

