シークレットガール!【完】




「はるるん達は、なんで仲いいの?」


「なんでだっけー?志貴」


「知らねぇ。覚えてねぇ」


「うん。俺もー」


なんだそれ。あたしに聞いといて何その回答。


テキトーすぎじゃん。


よくよく考えると、いつも一緒に登校し、下校し。


ずっといるのだから、話すお題も尽きてきているわけで。


「…………ひま。はるるん、腹踊りして」


「やーん。えっちーー」


どこがエッチなんだし。


「…………やることがない」


「そーだねー」


テーブルを囲むあたしとはるるんと志貴先輩。


志貴先輩に至っては、座りながら目を瞑っている。


多分、もう寝ている。


「…お昼寝しよー。てゆーか、あたし病人。寝なきゃー」


「えー。美沙ちゃん襲われたいのー?」


にやり、はるるんは不適に笑って見せる。


「んなこと、もうしないっしょ?」


眠たくなってきたあたしは、その意見を一喝した。


そしたら、彼は少し不意を突かれたような顔して、笑顔を浮かべた。


「…布団、いる?」


あー。ほんとに眠い。


「いらないー。枕が欲しいかもー」


「枕そんなにないから、バスタオルでいい?」


「おーけーおーけー」


洗面所の棚まで足をのばして、バスタオルをゲット。


「ん」


「ありがとー」


「テーブル、退かした方がいいよね?」


「うん。足伸ばしたいしー」


よっこらせ、とあたしはテーブルを退かした。


よくよく考えてみると、あたししか働いてなくない‼?


力仕事なのに、あたししか働いてなくない‼?


けれど、その文句を口にするのも、面倒だから、あたしは黙ったまま。