「優季ねぇ、優季………」
優季とあたし。あたしと優季。
その関係は?
「幼馴染み、」
「それ前にも聞いたー。んじゃ、なんで知り合ったの?」
知り合ったのは、真っ白な世界だった。
純白な、あの世界だった。
あたしが一人その世界にいて、優季が間違って、あたしの純白の世界に踏み込んだ。
それから、だ。
あたしが橋本優季という存在を求めたのは。
つまり、要するに。優季とあたしのベストフレンドなり染め話を簡単に言うと。
あたしが優季をストーカーしていました。
うん。言えるわけないよね、うん。
「優季なんてどうでもいいでしょ?」
「いやいや、どーでもよくないって。少し学校で噂だからねー?橋本優季と倉條美沙のカップル説」
なんつー説が広がってんの。
優季がそれ聞いたら、鼻で笑って。
んなゴリラが彼女なら、オラウータンが彼女の方がマシだな。
と言ってきそうだ。
「うん。ゴリラに謝れ」
「美沙ちゃんがゴリラに謝ろっか」
何故に。
からん、とコップの氷が鳴った。
「幼馴染みだよ?なんか、なんか仲良くなってたっていうか」
あたしの場合は、優季が逃げるのに疲れたからだったっけ?
ううん。違った。優季があたしと仲良くなってくれたのは───
「仲良くなるには、理由はいらないっていうじゃん?」
───優季はあたしに同情したからだ。

