コップ3つをお盆に乗せ、美沙ちゃん号出航。
あたしはキッチンからリビングに向かった。
「どーぞ」
お盆をテーブルに置くと、飲み物が小さな波を起こす。
ゆらりゆらり、まるであたしの心のように。
「……んで、先輩方?あたしは一応病人なんですけど」
「は?今は大丈夫なんだろ」
そうくるんだね、はい。
付き合いますよ、優季クンが帰ってくるまでは付き合いますよー。
もうヤケクソだ。
「…何しますか」
「女子トークしよっかー」
「はるるんと志貴先輩、男でしょ」
「まぁまぁそんな細かいことは気にせずにー」
性別って細かいことだっけ‼?
重要じゃなかったっけ‼?
女子更衣室で、はるるんは着替えれる‼?
…いや、はるるんならやりかねん。
自分も脱いで、片っ端から手出しそうで怖い………。
「…そして、こんなことを考えてしまったあたしも怖い」
てゆーか、変態。マジでカルチャーショック。
「はい意味不明ねースルーねー」
扱い雑。
「俺ねー、美沙ちゃんと橋本クンの関係が気になるなぁ」
本当に彼は男にも好かれていて人気者のようだ。
「なんで、優季?」
「なんかさー。夏休み明けテストの後のLHRの時に、橋本クンが廊下歩いてて、それを少し見てたら、睨まれたんだよねー」
「俺もあの時、見られた。睨まれた」
優季クン、どんだけの人を睨んでんの。

