「で。お前、何でいるんだ?」
う゛……やっぱり、そこですよね、分かってますよ。
あたしは一応、風邪だと彼らに言ったわけで、あたしはここにいてはいけない人間である。
「…あ、うん。優季が弁当忘れたから、届けようかと、ね?」
出任せのウソ。
彼らはそれにシワを寄せる。
「病人だろ、お前。家で寝てろ」
「………今は大丈夫なんです。購買とかも今日は体育祭だから開いてないですよね?だから、届けました」
日差しが眩しい。
自然とあたしは目を細めた。
「休憩時間、もう終わっちゃうんじゃありませんか?」
あたしの言葉と共に、グラウンドの方から歓声が湧きだす。
『只今より、体育祭、午後の部を始めます!最初は部活対抗リレーです!盛り上がっていきましょう!』
「……てゆーか、始まっちゃった」
「そーだねー」
そーだね、じゃないでしょ。
「戻ったら?」
「…戻らねぇ」
「……………は?」
思わず出てきた素の言葉。
だって。戻らねぇって志貴先輩が断言してきたから。
「お、志貴。サボる感じー?」
「あぁ」
ななななななななんですと‼?
いや、ちょっと待って!
どこから、サボるという意見にまとまんの‼?
どう考えても、ぶっ飛んでるから!
「おい」
「な、なんですか…?」
理解不能の志貴先輩に構える。

