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「臣従、してくれない?」
「なんか、その言葉ゾクゾクするな」
「…………………」
ヘルプミー。
話したいことを話した。
うん。そこまでは良かったよ。
ちゃんと聞いてくれてたし。
しかし、今の言葉で崩れた。
何故に臣従でゾクゾクするの。
官能的表現なんて微塵もない気がするんですけど。
「マジで引く」
リアルにドン引きしたあたしは、スリッパを脱ぎ、ベットの隅(すみ)に移動。
それを見かねた彼はしわを寄せた。
「倉條。今、俺のこと人間じゃねぇって思ったろ?」
「もちろん。この官能ゲテモノモンスターめ」
あっかんべー、と舌を出す。
ちなみに目は白目を向けている。
ビバ、これぞ美沙ちゃん式あっかんべーである。
ギシリ。
ベットのスプリング音が聞こえると同時に、布団が沈む。
あ、やば。
そう思ったけど、あとの祭り。
白目から黒目に戻したら、目の前はこめかみをピクつかせた彼のドアップ。
きゃーイケメン。
そんなことを言ってられない距離。
この男は何を考えているのだろうか、と疑問に思う。

