「ごめんね、今日、相川と食べる約束しているんだ。行ってもいいかな?」
外っ面だけはいい(美沙に言われた)俺。
自然と作り笑顔が出る。
目の前の先輩は、カッと顔を赤めらせ、颯爽と去っていく。
何度その姿が美沙であってほしい、と願ったことか。
………47回目である。
まぁそんな悲しいことは、頭の片隅にでも置いといて、よっこらしょと腰を上げる。
そういえば。
美沙、もう来てんだよな。
あの不良教師に何もされてねぇよな。
あれ、無理矢理ベットに連れてきそうだし。
美沙、バカだし。どうしようもないし。
「………………………」
不安過ぎる…。
けど、過保護にし過ぎると、嫌がられるし。
地味に傷つくし。
「…用を無理矢理作る程度じゃないと無理ってことか」
どんな用を作ろうか。
それは後ででいいや。
とにかく今は相川。
俺はお弁当片手に相川との待ち合わせ場所に向かった。

