死神の花嫁




「その様な恥。晒しませんわ!」

「威勢が良いな?今のうちだ。」


そっと立ち上がったヴォルドは
そのまま図書室から姿を消す。


瞬間、体の疼きも止まった。




(あの方の、言う通り……)



涙が溢れて止まらない。



「シャロン様!」



部屋に入ってきたロゼッタ。
後ろにはウォルトもいる。



「っつ!!」



目を見開いたロゼッタは
そのまま優しくシャロンを抱き締めた。