死神の花嫁




「もう良い。許さぬ。」


パッと離された首、
そこに顔を埋めるヴォルド。

チクリと痛みが走った。


と、同時に快感がシャロンを襲う。



「あ、……い、やぁ」


ドクドクと心臓の音が大きく聞こえた。
全身を駆けずり回る快感に
シャロンの腰が砕けるが、
それを支えてヴォルドは血を貪り吸う。


頭が真っ白になる……。
自分が自分では無くなる恐怖に
シャロンは襲われていた。



「はぁ、あ…」


離された体は崩れ落ちる。
それをヴォルドは見下ろしながら
血に染まった唇を拭った。