「魔力を感じたけど、 何かあったのか?」 リダルは窓ガラスのヒビを見て あー、と納得した。 「お怒り過ぎて 魔力の制御不能と見た。」 「ウォルト様とあの娘の話で。」 「あー、把握した。」 深くため息を吐くラジル。 呆れたように笑うリダル。 「兄弟で玩具の取り合いか。」 「その様です。」 「ヴォルドは?」 「すぐに戻ると…」 「見物だねぇー」 窓ガラスのヒビを指でなぞりながら ラジルはクスクスと笑った。