「つっーー!!!」
シャロンは立ち上がり、
震え出す体を抑える様に
後ろへ下がった。
頭を傾げる彼。
白髪にブルーの瞳。
大きな白い翼。
ヴォルドに瓜二つの男が首を傾げていた。
「人間が此処にいるなんて。
ヴォルドの仕業かな?」
微笑む彼。
震えるシャロンを見て、全てを理解した。
「ウォルト。」
「え?」
「ヴォルドの双子の弟なんだ。」
にっこり笑うウォルト。
シャロンは体を強張らせながら
深々とお辞儀をした。
「申し遅れました。
シャロン=ラゼッタと申します。」
美しいその仕草に、
目を見開いたウォルトだが、
直ぐに笑顔を取り戻した。
「ヴォルドが
酷く怖がらせたんだね。ごめん。」
ふっと、シャロンの頭を撫でるウォルト。
シャロンはそれをボーッと見つめていた。
