「な……にっ!」
ごほごほっと咳き込む。二十階は煙だらけだった。
秘書室の扉を開ける。部屋の隅に落ちてる筒から煙が出ていた。
……目が痛い。
「和也さん……!」
社長室の中に飛び込む。
……部屋の真ん中に、和也さんが、いた。
(様子が……おかしい……!?)
目。目が……何も、見えてない、目。
捕らわれてる。何か、に。
ふらっと和也さんの身体が揺れる。
「和也さんっ!!」
思わず、和也さんに駆け寄って、ぎゅっと抱きしめた。
「……か、えで……?」
弱弱しい声。でも……。
「私、分かりますかっ!?」
顔を見る。血の気が無くて、真っ白になってる。
「……どう、して……」
私を見てくれてる。心が『今』に戻って来てる。
「……あなたは」
和也さんの目を見て、はっきりと言った。
「私が守るって、約束したじゃ、ないですかっ!!」
和也さんの瞳が揺れる。
――炎のイメージが伝わってきた。
……フラッシュバック!?
「お願い……戻って来て……!!」
私の声に、和也さんの焦点が、合う。
(今なら……)
「歩きますよ?」
「あ……あ……」
和也さんの身体を支えながら、扉の方へ向かう。
社長室から秘書室へと出る。
こんなに煙が出てるのに、スプリンクラーが全然反応してない……?
(……な……に……)
頭の中に、蜘蛛の巣が広がる。誰かが……糸を張って……
……和也さんを、罠に掛けようと、している。
(……絶対……守る……っ!)
なんとか、秘書室の外へ、和也さんを連れ出した、その時――
――爆音が響き渡り、ビルが揺れた。
ごほごほっと咳き込む。二十階は煙だらけだった。
秘書室の扉を開ける。部屋の隅に落ちてる筒から煙が出ていた。
……目が痛い。
「和也さん……!」
社長室の中に飛び込む。
……部屋の真ん中に、和也さんが、いた。
(様子が……おかしい……!?)
目。目が……何も、見えてない、目。
捕らわれてる。何か、に。
ふらっと和也さんの身体が揺れる。
「和也さんっ!!」
思わず、和也さんに駆け寄って、ぎゅっと抱きしめた。
「……か、えで……?」
弱弱しい声。でも……。
「私、分かりますかっ!?」
顔を見る。血の気が無くて、真っ白になってる。
「……どう、して……」
私を見てくれてる。心が『今』に戻って来てる。
「……あなたは」
和也さんの目を見て、はっきりと言った。
「私が守るって、約束したじゃ、ないですかっ!!」
和也さんの瞳が揺れる。
――炎のイメージが伝わってきた。
……フラッシュバック!?
「お願い……戻って来て……!!」
私の声に、和也さんの焦点が、合う。
(今なら……)
「歩きますよ?」
「あ……あ……」
和也さんの身体を支えながら、扉の方へ向かう。
社長室から秘書室へと出る。
こんなに煙が出てるのに、スプリンクラーが全然反応してない……?
(……な……に……)
頭の中に、蜘蛛の巣が広がる。誰かが……糸を張って……
……和也さんを、罠に掛けようと、している。
(……絶対……守る……っ!)
なんとか、秘書室の外へ、和也さんを連れ出した、その時――
――爆音が響き渡り、ビルが揺れた。
