そんな私が恋した相手は


サッカー部エース


天城 秀(あまぎ しゅう)

運動神経抜群、体力テスト1位
頭脳明晰、学年テスト1位
容姿端麗。
なんて、完璧人間。


まぁ、私は完璧だから好きになったわけじゃない。

私が惹かれたのは、声だった。



高校1年生のとある昼休み。
図書室に資料を探しにきていた私は、
とても綺麗な、透き通るような、なんていうか、爽やかな声が聞こえて。
おもわず、その方向を向いて。
その時の天城くんの爽やかな笑顔に
落ちてしまった。

その後から、友達がよく噂している
完璧人間という事を知ったのだ。