………え? 「はぁ?」 櫻庭芥が、意味がわからないという顔で、 自分の手を握っている歌音を見る。 「登場人物とかBGMとかはあんっっなに カッコいいのに、名前がねぇ…って ずっと思ってたのぉ!でも、みんな そんなこと言わないからそう思ってるの あたしだけかと思ってたぁ!!」 「……。」 「……。」 私も櫻庭芥も、突然の語りに何も言えない。 「でもね、櫻庭君が言ってくれて、 あたしだけじゃないって分かったの! ありがとう、櫻庭君!」 そう言って、可愛くにこりと笑う歌音。