また呼び止める櫻庭芥を無視して、
バンッと扉を閉め、全力で駅に向かう。

(なんなの、マジでっ……!!)

人を馬鹿にして。それも大まじめに。

あの人中二病なんじゃないの!?

ぷんすかしながら走ったけれど、
家に着いたころには大好きな番組は
既に始まっていた。