「…えと、あの……?」

「聞こえなかったのか?この難聴女め。
…放課後、話があるから帰るなよ。」


「「「「ぎゃぁぁぁぁーー!!」」」」

「「「「だめぇぇぇぇーーっ!!」」」」

…っるさ!!

どんだけ叫んでるの、女子たち。

先生まで叫んでるし…。

「…それだけだ。」

と、泣き叫ぶ女子を無視しながら櫻庭芥は
教室を出ていった。

扉が閉まった瞬間…女子たちの視線が
一気に私に……。

その視線は妬み、嫉妬、怒り、悲しみ…

いろんなものが混じっていてとても痛い。

…最悪すぎる。