その様子を見て満足したのか、
櫻庭芥は席へと戻り、そこへ丁度先生が
入ってきた。
「…あら?今日は随分静かねぇー。もしや、
やる気に溢れてるのかしら?」
先生はこの雰囲気を特に気にすることなく
そのまま授業は始まり、小鳥遊さんは
さっきからずっと彼を睨み続けている…。
転校初日に、まさかこんなイケメンが
あんなこと言うなんて意外だなぁ…。
案外冷酷だったりしてね。
ちらりと櫻庭芥を見る。
さっきの騒ぎなんて忘れたように
窓の外を眺めていて、黒髪が風に揺れてる。
(…綺麗な瞳………。)
さっきは闇を纏っていたように見えた
瞳は、いつのまにか澄んでいた。

