むかつく転校生、櫻庭芥が自己紹介を
済ませて数時間後。

「芥くぅ~んっ!ここ教えてぇ~!」

「芥くん、私もぉ~♪」

1時間目の化学のテストでクラスでただ
1人、満点をとった櫻庭芥。

ルックスはカンペキで、オマケに頭もいいときてる櫻庭芥は人気者。

早速女子の甘~い猫なで声が聞こえてきて
ますます不機嫌な私。

「…櫻庭君、良かったら学校を案内させて
下さい。」

あの真面目なメガネ委員長まで、櫻庭芥に
声をかけてる。

(……この人、私以外の女子に惚れ薬でも
飲ませたの?)