幸人さんは目を見開いて私の方に軽く体を寄せた
口元には笑みを保ったままだった
お母さんも、様子を伺うようにしてチラチラとこちらを何度も見る
息を吸って一気に続ける
「…私、絶対に幸人さんとはご飯食べになんて行かないっ!」
幸人さんのとても驚いたような顔
お母さんはガタン、とイスを鳴らして立ち上がって私の前に来ると髪の毛を引っ張った
「痛いっ…!」
「幸人に謝りなさい!あなたのお父さんでしょう!?」
グイグイと私の髪の毛を下に引っ張り、頭を下げさせようとする
私のお父さんなんかじゃないもん
幸人さんは…お父さんなんかじゃない…

