私は暫く、手の中に携帯を握ったままうーんと考え始めた
そもそも…こんなのに応募したっけ?
「大瀬戸?どうした、難しい顔して」
「大河くん……あ、えっと…」
私が話そうかと悩んでいると、大河くんは勝手に私の携帯を覗きこんで見た
おいこら。勝手に見てんじゃねーよ
そう思ったけど、本文を読む目が真剣だから怒るのはしょうがないからやめた
「人生ゲーム?面白そうじゃん」
「でもね…差出人が空欄なんだ…
ワンクリック詐欺じゃないかなーって」
大河くんは暫く、顎に手を当てて低く唸った
そして数分経つとパッと顔を上げた
「その可能性は低いんじゃないかな?
どうせゲームなんだもん。危ないと思ったら辞めればいいよ」
それもそうだな…私は、大河くんの言葉に頷いてURLを押した