「そっ、そうだな……」
言いながら私の手元に目線を移す
お。気付いたか
大河くんの顔の前に携帯を持っていき上目遣いで見上げる
「写真…撮りたいな……ダメ?」
ボッと一気に顔を紅潮させる
どんだけ赤くなれば気が済むんだよ
心の中で大河くんにツッコミをいれる
「別に…いいに決まってんだろ…」
右手を頭の後ろに当てて、照れたように言う大河くん
「よかったぁ……ダメって言われたらどうしようかと思ったの」
「…断るわけないだろ。だって俺ら…付き合ってんだからさ」
私の肩をぐいっと自分の方に寄せる
この行動には、私も驚いた
まさかあの委員長のお手本みたいな大河くんがこんなことするなんてねぇ…
いいじゃん。面白いんじゃん
私は自分たちに斜め上に携帯を持っていき、写真を撮る準備をする

