心の中で愛梨に返す
カタブツだからこそ、なんだよ
大河だからこそ、おとせたときが面白いんじゃん
わかってないなー
『おとせたよ。楽勝、楽勝』
そう送ろうとしたとき車のクラクションの音が近くで聞こえた
思わず顔を上げると、運転席から幸人さんが顔を出していた
「美咲ちゃん、行こっか」
黒塗りのベンツの助手席に乗り込む
ドアを開けるなり、鼻にツンとした臭いが私のテンションを落とす
うぇっ。やっぱダメだ…この臭い…くさ
なんの臭いかはわからないけれど、幸人さんのベンツはいつもこんな感じで臭い
「お願いします」
へらっと笑い、また携帯に目を向ける
文字を打っていると幸人さんが運転をしながら話しかけてきた

