でも、私からしたら仲直りとは程遠い…赤の他人の一歩を進んだところだった
幸人さんも靴を履きながらにこにこしている
まあ、いつもにこにこしてるんだけどね
私も幸人さんの隣でローファーを履く
なんだかこうしてると本当の家族になったみたい
いや、まぁ、家族ではないけど…ね
「じゃあ、こっちに車まわしてくるね」
幸人さんは私にそう声をかけて、一人で車庫の中へと入って行った
ーピロリン
突然、カバンの中から音がして思わず肩がびくりと跳ねる
あ。そういえば、メールとLINEきてたんだっけ…
ゴソゴソとカバンの中からさっき入れたばかりの携帯を取り出す
電源を入れると表示されるのはLINEが七通とメール二通という通知だった

