「別に怖い話じゃないよ。ただね。蟻の染みは動くらしいんだ。嘘だと思うけどね。」
「そーなんだ。へー。あ、ここだよ。窓の下のタンスの影の…あれ?なんか、場所変わってる…?」
さっきまでタンスの影にあったのに今は影からてでる…。
「それは太陽の光の影だったからじゃない?」
「そ、そうかなぁ?」
「そうだよ。」
納得して、ソファーに戻ろうとしてふと思った。
なんで、健吾さんは蟻の染みがあることをしっていたの?
その疑問があるけど、すぐに納得した。お母さんかお姉ちゃんに聞いたんだろう。
でも、私は聞いてしまった。



