「河口君は癒されるかもしれない。でも…まりんちゃんは癒されない！…傷つくだけ！」


なんなんだ…コイツは。
なんで、こんなに…しつけぇんだ。



「まりんちゃんと付き合うなら、本気で付き合って！でないと、私…許さないから！」



おとなしい性格なのかと思ってた。
ひ弱で寂しがり屋で、臆病なのかと思ってた。


（でも、どうやら……違うらしいな…）



「お前…そんな態度とっていいのか？」


にじり寄る。
ビクついて後ずさり。

ニッっと微笑むと、引きつった顔がさらに引きつった…。




「…オレは…お前の知ってる『そうちゃん』の弟だぞ……」



爆弾発言。

これ以上オレは、ウソを重ねたくねぇ。