火曜日、まりんと二人で登校した。

クラスメート達に囃し立てられる。


「うるせぇ!付き合ってんだからいいだろ!別に…」



騒めく教室。
オレとまりんが付き合いだしたことは、あっという間に広まった。



「やめてよ!公言なんかすんの!」



まりんが照れてる。
こーゆうトコは可愛いんだ。



「いいじゃん、ホントのことだろ⁉︎ 」



意地悪いオレ。
そうまでして自分を守りたいのか。





「…ソウヤ!」




来た。諸悪の根源。



「よぉ!」



なんとかいつも通りに返事。
ブルーのワイシャツが似合う。
背の高いダイゴが、少し大人に見える。



「お前、昨日大丈夫だったのか⁉︎ 」


イキナリな質問。何のことだ…?



「ハライタ起こして道にうずくまってたんだろ⁉︎ まりんからライン入って驚いたぞ!」


「ハライタ…?」


まりんを振り向く。
目配せしてる。話を合わせろ…ってコトか?


「あ…ああ…ちょっと、朝から具合悪かったのに、ムリしてメシ食ったからさ…」


パン半分程度な。


「…そっか……それで⁉︎ 今日はもういいのか⁉︎ 」
「ああ。もう全快!」


ニヤリと笑う。
こんなウソにダマされるなんて、ダイゴもガキだ。


「なら良かった。病院まで行くって言うから心配してたんだぞ!何か言ってこいよ!ラインも既読しねぇで!」


日曜日から電源オフしてたから、ちっとも気づいてなかった。


「そっか、悪かった!」


反省ゼロ。
いらねぇ心配するな。