「…腎臓、腎臓…って、お前らだって持ってんだろっ!!分かって言ってんのか!!」
キレたように声を荒げて、騒いでた子達を睨む。
睨まれた子達は顔を見合わせて、お互い知らん顔をした。
「腎臓がなきゃ、人はすぐに死ぬんだよ!!そんな事も知らねーのか!!」
逆上してる。
その姿に、緒方先生が初めて口を開いた。
「ソウヤの言う通りだぞ。腎臓が体の中の不要なモノをきれいにしてくれるから、人間は元気でいられるんだ」
詳しいことは保健の先生にでも聞けと言って逃げる。
それを鼻でせせら笑って、河口君は自分の机を持ち上げた。
「…そんなにイヤならオレが代わってやっから、お前あっち行けよ!!」
有無も言わさず机を避ける。
ポカン…としてる私のことは全くムシ。
でも、もしかして、庇ってくれた……?
「…ソウヤ、…カッケー!!」
ダイゴ君が囃し立てる。
それに反応も示さず、彼は私の隣に座った。
怒ってるような横顔。
その顔を見てたら、涙がこぼれそうになった。
(この人は…やっぱりそうちゃんの弟だ…。不器用だけど……どっか優しい……)
あの日直の時と同じだと思った。
紙が破れてビクつく私を怒りもせず、すぐに新しいのを取りに行くと言って立ち上がった。
(……ありがとう…)
声に出せないけど、心の中でお礼を言った。
そうちゃんの代わりにあの場所へ来た理由も、いつか聞いてみたいと思った。
キレたように声を荒げて、騒いでた子達を睨む。
睨まれた子達は顔を見合わせて、お互い知らん顔をした。
「腎臓がなきゃ、人はすぐに死ぬんだよ!!そんな事も知らねーのか!!」
逆上してる。
その姿に、緒方先生が初めて口を開いた。
「ソウヤの言う通りだぞ。腎臓が体の中の不要なモノをきれいにしてくれるから、人間は元気でいられるんだ」
詳しいことは保健の先生にでも聞けと言って逃げる。
それを鼻でせせら笑って、河口君は自分の机を持ち上げた。
「…そんなにイヤならオレが代わってやっから、お前あっち行けよ!!」
有無も言わさず机を避ける。
ポカン…としてる私のことは全くムシ。
でも、もしかして、庇ってくれた……?
「…ソウヤ、…カッケー!!」
ダイゴ君が囃し立てる。
それに反応も示さず、彼は私の隣に座った。
怒ってるような横顔。
その顔を見てたら、涙がこぼれそうになった。
(この人は…やっぱりそうちゃんの弟だ…。不器用だけど……どっか優しい……)
あの日直の時と同じだと思った。
紙が破れてビクつく私を怒りもせず、すぐに新しいのを取りに行くと言って立ち上がった。
(……ありがとう…)
声に出せないけど、心の中でお礼を言った。
そうちゃんの代わりにあの場所へ来た理由も、いつか聞いてみたいと思った。