君と波





ーーーーーーーーーーーーー




「植田先輩、好きです...!」


只今の時刻は朝の8時15分。

人目のつかない音楽室の前の廊下で1年生の女の子が私に想いを打ち明けた。



これが、今日学校へ来た本当の理由。



「あの、あたし、入学した頃からずっと植田先輩のことかっこいいと思ってて...」



女の子は顔を真っ赤にしながら下を向き、必死に話している。


私はそんな女の子へ一歩近付き、笑顔で答えた。



「私も、好きだよ」



そして、女の子の顎を掴み、上を向かせ強引に唇を塞いだ。


女の子、抵抗する様子無し。




「ーーーっ。やっぱり、噂本当なんですね」



唇が離れると女の子は目をトロンとさせ、呟いた。



「来る者拒まずって?(笑)」



私がそう言うと、コクンと頷く女の子。


それを見て私は思わず笑いを零した。





“来る者拒まず”



それは、私のモットー。



女にモテはじめた私は出会い系などで、どんどん女と知り合い、関係を持っていた。

そして、同じ高校内でも告白してきた人も拒まずに自分のものにする。


そうこうしているうちに、そのモットーが私についた。


ちなみに、理香ともその中で出会った。


しかし理香とは気が合い、一緒に居て楽なので言葉の上で“恋人”というポジションに置いている。