華のことが好き。
そう気付いた時にはもう、自分で自分を抑えきれなかった。
夢中で追いかけて、抱きしめて、キスをして…
自然に「好き」だって、言葉が口から溢れてた。
私の突然の告白に、動揺を隠しきれていない華。
分かっていたけど、「返事、聞かせて」と華に催促をかける。
少し華が下を向き、変な間があった後、華は静かに呟いた。
「ごめんなさい…」
その顔は本当に申し訳なさそうで、問い詰める気にもなれなかった。
しかし、華は少しずつ断る理由を口にした。
「女の人と付き合ったことないし、そんなすぐにOKなんて、出来ません…」
そう言った華は、また泣きそうで…
「そっか…」
と一言だけ私は呟いた。
そして、「困らせてごめん」
と華に伝え、ゆっくりその場を後にした。
昼休みにはしゃいでいる他の生徒の声が何だか耳障りで、イライラして、私は学校を抜け出した。