君と波





分かった。



やっと、分かった。




何で、華とのLINEが楽しかったのか

何で、華の元カレの話を聞いてイライラしたのか

何で、華の涙がこんなに綺麗だと感じるのか




この気持ちが何なのか、やっと、分かった…。





「先輩…?」




「華」





私は華の顎を掴み、小さな唇を塞いだ。




びっくりして、目を丸くさせる華。





「嫌だったら、抵抗して…」





そして、華の唇の間に自分の舌を入れ、華の舌と絡ませた。



初めてしたのか、ぎこちなくそれを受け入れる華が可愛くて、もっと強く抱きしめる。



そして、「苦しいです…っ」と、華が漏らした時、私は唇を離し、華の頬に優しく触れた。





「私、華が好き…」






その気持ちは、本当に自然に私の口から溢れてた。





今まで気付かなかったのが不思議な位、素直に華のことがめちゃくちゃ好きだと思った…。






「華の返事、聞かせて?」




私の言葉に、華は下を向きながら、返事を静かに呟いた……。