君と波





『〜♪』



聞き慣れた、LINEの通知音。




「華!?」




急いでLINEを開いて、愕然とする自分。




LINEは、違うクラスの女の子だった。



『明日の昼休み、中庭に来てもらってもいい?(´・・`)』




よく見る内容。



話の内容は目に見えてる。



この子は以前から私のことを格好いいと言っていて、LINEを交換した子。



いつもなら、嫌がらずに行くが、何だかだるかった。



でも、行くのを断る理由もなくOKの返事を送る。













もう、この時には私の心は全て華のペースに持って行かれていて


いっぱいになりかけた、ある気持ちが溢れる直前だったんだ。



華への、“愛しい”という気持ちが……。