君と波




いつの間にか私も夢の中へと落ちていて、気が付くと朝日がカーテンの隙間から射し込んでいた。



眩しさで目が覚めてしまった私は、無意識にLINEを開いていた。


すると、一番上に華からのLINEが



眠い目を擦りながらトーク画面を開くと





『昨日は寝てしまってすみません( ;∀;)既読を付けなかったらまた私からLINEをして、今日も連絡がとれると思い、開かずに寝てしまいました…』




と、謝罪の文章。





「何それ(笑)」




そんなこと言われたの初めてで、不思議と笑顔になっている自分が居た。



『別にそんなこと考えなくても、したいときにLINEしてきていいよ(笑)』



そう返した。



初めてだった。


こんなにもLINEが楽しいと思ったこと…



だから私も終わってほしくなくて、正直さっき華からのLINEを見た時ホットしたんだ。



その時、これが幸せだっていうことに私は全く気付いていなかった。


それに気付かされるのは、もう少し後のこと…。


そして、自分のこの気持ちの変化が大切な人を傷付けてしまうということを知るのは、もっともっと後のこと……。