「みつ、もう帰るの?」


少し肌寒さが目立ち、秋が終わろうとする11月の夜。

暖房が効いている部屋で乱れた衣服を整えている私に、理香が下着姿でベットから身を起こし問いかけた。



「ん、明日学校あるし」

「サボればいいじゃん」



そう言い、私の背中に抱きつく理香。

私は理香に気付かれぬよう、小さく溜め息をつきながら手を払い除けた。



「や、明日の授業出ないと日数やばいから」


私がそう諭すと理香は不機嫌そうにベットに再び入り、そっぽを向いた。


「...。また来るから」


そう言い、寝ている理香にそっとキスをし、私は部屋を後にした。