観覧教室


姉が帰って来ないのが不思議で、何度もググって探しだしたのに、あの時の絶望は計りしれない。

その授業は謎に包まれ過ぎていた。


『なんか、今年あるみたいな噂もきいたぜ?』


今のうちに、端からアニメを観賞しよう。


私は、もう生きていても意味がないと思っている。

アニメに助けられ、明日も生きようと思っていられる。


ただ…それだけ。

仮にそんな授業が今年あるなら、間違いなく私は早死にする。


だが、それでもいい。


姉のもとへ行けるのだから。



姉が唯一の理解者だった。いくら辛くても、姉がいたから…毎日が楽しかったのに。


今年、もし授業があるのなら、私はやりたいだけ殺ろう。


人間とはどれほど愚かで、汚い生き物なのか、私が観覧している方に見せてあげよう。


簡単に人を傷つけ、騙し、命を奪う…





そんな人間様への復讐だ。