雛side*

昼休み。


お弁当を食べ終えて、美由は英斗君と話し合うらしく屋上へ英斗君を呼び出していた。


ちょっと、気になるから着いて行っちゃお。。。







トントン………




美由が階段を上がって行く後ろからコソコソとついていく。。


「ねぇ、宮浦さん。」

誰かに名前を呼ばれた。

振り返ってみると、そこには

雛「ま、前谷くんっ!」

そう、只今絶賛片想い中の

前谷君が立っていた。

翔「宮浦さんなにやってんの?」

雛「いやー、ちょっとね……」

ふーん。

と言いながら前谷君は顔を近づけてきた

雛「え? えっ… ちょ、ちょっと?!」

翔「あっ、取れたっ。
髪にセロハンテープ?ついてたよ笑」


えっ?


セロハンテープ?


じゃなくて!


雛「そういえば、前谷君はなんでここに?」


すると、前谷君はうーんと言ってから

翔「親友の仲直りを見届けに…」

と、笑いながら言った。

前谷君って、笑うと目元がくしゅってなって可愛いなぁ。

翔「おーい。
ねぇっ、宮浦さん?」

あっ、いけないっ!

ぼーっとしてた。

雛「ごめんごめん。
ぼーっとしてて…」

翔「そっか。びっくりした笑
っていうか、やっぱりいくのやーめた。
めんどくさくなっちゃった。」

え?
やめるんだ笑

翔「これから、暇だし中庭で話さない?」

うそ、夢みたい。

ずっと片想いしてた人と話してるなんて。。。

でも多分前谷君は恋愛に興味がないんだろうなぁ。

なんか、見ててわかる気がする…