いまおまだ太陽と月の争いを止むことはなく、星に愛されし子の誕生より1万年の月日が流れたある日…
⁇「あー‼︎もう‼︎これで何回目よ⁉︎
もー飽きた‼︎めっちゃ飽きたわ‼︎無理‼︎」
⁇「セレニティー様おやめください!
わがままも大概に!!」
⁇「わたしはセレニティーじゃないわ!!
その呼び方やめて!!
わたしはイルティーナよ!!
レーチェリ・ルア・イルティーナよ!!」
⁇「ですから!!貴女様は次の聖なる光の日、姫の誕生日に月の女神の名を受け継がれし姫になるのです!!
これは由緒正しき月の国の伝統であり、大事なことなんです!姫ももうすぐ16の御人になるのですからお自覚を持ってください!」
イルティーナ「だからってまだ名前を受け継がなくたって、てか、受け継ぎたくないし!!私にはちゃんとした名前があるのよ!!マーサ!!」
マーサ「そんなこといわれましても…
決まりですし、月の書にも書いてあるでわありませんか!
(代々なる月の国の姫16の御人になりしときくるならば大いなる月の女神セレニティーの名を受け継がれよ)っと!」
イルティーナ「うっ…また月の書?!
あんな誰が書いたのかわからなくていつの間にか聖なる光の日に新しい伝承がしめされているのよ?きみわるいわ!!」
マーサ「なにを罰当たりな!!!?
おやめください姫さま!月の国の第一王女であり、月の女神セレニティー様の末裔であらせられるのですよ?!
しかも聖なる光の日に産まれられるだなんて月の女神様と同じ!
なんと素晴らしいこと!姫さまはきっと
セレニティー様の生まれ変わりなのですわ!!」