『生徒会長のお言葉。生徒会長お願いします。』 アナンスが鳴ったと同時に生徒会長らしき人がステージに上がって行った。私は自分の目を疑った。なぜなら、私を助けてくれた人に似ているのだから……。 「………ご入学おめでとうございます。生徒会長。櫻井龍。」 生徒会長がお辞儀した時私は頭の中がごちゃごちゃになっていた。だって……私を助けてくれた人と名前が一緒の『龍』ってだし、でもあの人が生徒会長って言う柄じゃなかったし。え……でも似ているから。 私は、入学式の間ずっとあの人の事を考えていた。