君だけ思ってくれればいい【完】

『あいッとくんッ…』

ぎゅーっと藍兎くんを抱き締めた

「…泣いてんなよ。俺らのために」

『…大嫌いなんて言ってごめんね…?』

そしたら気にすんなって笑ってくれた

『…大好き』

藍兎くんにしか聞こえないぐらいの声で言ってた

「ん?聞こえない」

意地悪く笑うあなたが好きです
でももう言えないよ、恥ずかしくて

『っ…聞こえないならいいっ!!』