君だけ思ってくれればいい【完】

「で、何?わざわざ来たってことは何か用事あったんだろ?」

藍梨の目をジッと見つめる

『あ、忘れてた!』

っておいっ!
思わず声に出してツッコミそうになった

「えっとね、あれ…?」

まさか忘れたなんてことないよな?

「あ、藍梨?忘れたの?」

あ、代わりに朔が聞いてくれた

「忘れちゃったっ!」

えへっと笑う藍梨にイラっとする
と思ったら携帯がなった

『っと…わり、電話』

そう言うと電話をとる