君だけ思ってくれればいい【完】

「斉藤藍兎くんと藍梨ちゃんまだいる?」

当時の姓は斉藤

教室のドアが開き校長先生に呼ばれた
そのまま校長室に藍梨と向かったんだ


「…言いにくいんだけど、藍兎くんと藍梨ちゃんのお父さんとお母さんがーーーーーー」


『うそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだ!!!!!!!だってお父さんもお母さんも家で待ってるって言ったもん!』

「お父さんお母さん家にいるもん!!!」


俺と藍梨は先生に言われた言葉を受け入れられないまま、先生に連れられて病院に行った