『…藍兎くんが…藍兎くんのこと…すきです…』

藍兎くんのこと見れなくて下を向く
そしたら笑い声がした


「ふはっわかってるよ」

…抱き締められた?

え、え?????!!!
い、今藍兎くんに抱き締められてる?!
キスされたときも顔赤くなったのに絶対今も赤いよ、!!!
自分で顔赤くなってるのわかるもん…っ

「大嫌いなのに顔赤くなったりする方がおかしいしな?で、なんで嘘ついたの?」

『それは…』

「ん?」

優しそうな声で聞いてくる藍兎くんになんか泣きそうになる

『…だってみんなのこと振ってるから…誰とも付き合わないし、私なんかつりあわないのわかってるし、見合い相手だから仕方なくってのもやだし…』

「…また言った」

『え…?』

「私なんか」

『…』

「ま、仕方ないか。あんだけ振ってれば」